3.11
彼は大学を卒業し、
震災でまだ復興やまない南三陸の役所関連に期間限定の職員として、身を置いた…
限られた時間はあっという間に過ぎ、
まだ思いを納得しきれない彼は、
地元の海産物関連の会社に、縁が繋がり就職する…
あれから、数年…
復興という名のもとに労働時間は基準を大きく逸脱し、
それでも、「復興」のふた文字を心の支えに働き続ける。
あまりに改善されないその労働時間に業を煮やし、
ある日、地元の労働基準監督署に相談に行った…
労働基準監督官からの答えは、
「社長に相談してください」
労働基準監督官といえば、税務官、裁判官とともに差し押さえ権限を有する、我が国の聖職と言っていい…
・雇用者と話はしたか?
・勤務記録はあるか?
そのうえで、一般労働者からの訴えがあれば調査に入らなければならない…
ところが、なんどあしを運んでも、
「社長に相談してください」
つまり、実態はこうなのだ…
労働時間、労働条件に関しての問い合わせや訴えは、7年経過したいまでも、後を絶たない…
労働基準法に則っての労働など、
被災地にとっては、いまだ確保されてはいない!
生産性・効率性を重視し、雇用者をひとり一人管理するほどの余裕は、
また、無い!
彼はこの春、復興支援の名のもとに従事し続けた南三陸の地を、後にする決意をしたという…
合掌
(注意:あくまでこの話は個人の話であり、それ以上の意味合いは持たないことをここに記しておく)
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